ナイトメア・ハンター 夢魔狩人/翔企画/原案:勝木康明 監修:藤浪智之

 とりあえず順調に手数が足りなくなってきている今日この頃。我ながらなんともまぁ情けない話ではありますが(汗)
 古人曰く「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」とか言ったとか。作業において自分の工夫が微妙に足りないのかなぁとか考える日々。
 実際のところ、どんな事柄であろうが工夫は大事。オンセで伝わりにくいことをできる限り伝えるとか、そんな感じですな。
 日頃その手の努力と工夫をできるだけキャンセルしている人生なので、たまに気を使うと実に気疲れしてしまいます(泣)
 そのへんもう少しいろいろできるようにしたいとこですなぁ…まずはバイトでの機械の扱い方で工夫をしたいところだが。
 でもそのためにはまず基本動作を完全に把握するところから始めなければ。まだ安定して走らせられないもんねぇ(汗)
 今のところ完全出来高制だから、作業が早くならないと自分の給金も増えないのですよ。もーちょい頑張んないとなー(泣)
 

 ナイトメア・ハンター(夢魔狩人)。それは世界各地で密かに人類を脅かしている存在『夢魔』と戦う者。
 残念ながら夢魔についてはほとんど何もわかっていない。強大な力を持った恐るべき存在である、というぐらいしか。
 連中に比べれば微弱な存在である人間が、どうやって恐ろしい夢魔に対抗するのか? それは揺るぐことなき精神の力。
 闇の中に潜む魑魅魍魎、人の心に根深く巣食う悪夢、そして夢魔。浄化の時はいまだ来らず、ナイトメア・ハンターの救いがあるまで。
 明けぬ闇の中、恐怖の扉が開かれる――さぁ、悪夢の開演だ。
 

 ホラー/オカルト作品特集の取りをつとめるは、自分の手持ちルールの中ではおそらく最も古い物品である『ナイトメア・ハンター 夢魔狩人』。
 発行が1988年11月24日というモノだからその歴史を推して知るべし。実際もうルールブックはボロボロです(汗)
 元々このゲームシステム、同人誌で発売された「ドリームハンターREM・RPG」というものを原型としているそーで。
 それから2年間の時間をかけて、ナイトメア・ハンターというルールが完成したらしい。なんかいろいろ面倒もあったようで、時間かかってます(汗)
 このゲームでは(プレイスタイルがごく普通ならば)PCはナイトメア・ハンターと呼ばれる夢魔に対抗できうる人材となって、
 善良な人々を襲う悪夢を打ち払うために活躍するわけです。普通に退魔モノとしてのノリがそのままあるのですが、肝心なことはここから。
 悪夢を解消するためには夢魔を倒す必要がある。そのためにはどうするか……そう、悪夢を見ている人の夢の中に入る必要があるのです。
 夢の中の世界は悪夢によって異なりますが、一番の問題は武器。まさか素手夢魔と戦うわけにもいきません。
 そんな際には精神力によって武器を作り出して戦うことになります。精神集中ができればより強力な武器が作り出せるというわけです。
 なおかつハンターの活動は当然ながら夢の中だけではなく、現実世界も戦いの場となります。ゾンビあたりが敵で出てくるからこれも大変。
 このルール、TRPG黎明期の作品であるために判定方法など相当なクセがあったりします。ちょっと今使おうとすると大変なぐらいに(汗)
 能力値は筋力、敏捷性、知識、器用さ、体格、魅力、運、精神力の8つで構成され、それぞれが3D6(精神力だけ2D6+6)で決定されます。
 そして成功判定はそれぞれの能力値以下をサイコロの出目で出せばいい、のですが…ここに修正が入ります、ダイスの数で(汗)
 普通に判定をする場合は2D6を振るんですが、状況が悪くなるとダイスの数が増えるという仕組み。シャドウランなら目標値が上がるところですね。
 判定の条件が難しくなると+2〜3Dぐらいは平気で増えるのでなかなか成功するのが厳しくなるルールと言えるかな?
 技能があれば能力値に足せるんですが、技能のレベルも初期の最大値が20という素敵っぷり。意外と派手なルールです(汗)
 攻撃命中あたりだと平気で10Dとかざくざく振らされることにもなるんで、当時のゲームにしては見た目がすごくなると思われます(笑)
 

 実はルールを持っていてもプレイしたことが1回しかない、しかもコンベンションでPL参加という珍しい作品。
 その後たまたま古本屋で見つけて衝動買いしちゃったといういわくつき。買ってもやるチャンスないのにねぇ…(汗)
 個人的にはすごく好きなルールなんだけど、判定の度にダイスの数を決めなければならないのが面倒と言えるかも。
 この手のルールはGMの負担が大きいから慣れないとなかなかできない感じ。慣れてしまえばちゃきちゃきできるんだろうけど。
 PLにも攻撃・防御に使うダイスとか、よく使う武器の製作難易度とかの日頃から使いそうな数値を全部用意してもらった方がいいかな?
 またこのゲームの敵役には「古の種族」とか「半魚人」とかのクトゥルフ神話タイプのものもちらほら。
 同時期に出た『クトゥルフの呼び声』との対抗を張ろうとしているんだろうけど、結果は惨敗だったのではなかろうか(汗)
 コンベンションとかでクトゥルフは見るけど、ナイトメア・ハンターは見たことないからねぇ…いや、学生時代にやった1回っきり。
 そう思うと歴史の中で消え去っていったルールの一つと言えるのかもしれず。周囲メンツから化石呼ばわりされたけどまぁ事実かなぁ(汗)
 一時ネット上で「ナイトメア・ハンター復活!」みたいな記事もあったんだけど……どうも潰れてしまった様子。
 リメイクを今やろうとしても出版するのが難しいのかもしれんなぁ、とか思わなくもない。世知がないご時世だよね(涙)
 ともあれ夢の中に入るという概念は他のシステムではルール化されていない部分の一つ。是非ともリメイク希望という作品の一つかな。
 遠くから頑張って藤浪さーんとか応援エールを贈ってみたりしますが、どうでしょうね?(笑)