MAGIUS:スレイヤーズRPG だんぢょん大作戦!/富士見書房/中澤光博&ORG

 土日と間が空きましたが、そこはそれ。こっちもGMやったりなんだりで実戦なのです(汗)
 そんなわけでこのシリーズは土日祝日休みの平日運行で行きたいなぁとか。
 ま、その方が期間的にも長ぁーい目で見れるしな(笑)
 

 「暴れるモンスターあればとことんぶちのめし、輝くお宝あれば無理矢理一人占め、
  大胆不敵、電光石火、勝利はあたしのためにあるっ!」
 BGM:Get Along
 …とまぁ、実に懐かしいフレーズが頭をよぎる今日この頃。いや、ホント涙出るぐらい懐かしい(爆)
 各所でさまざま酷評を得ているMAGIUSシステムですがそこはそれ。がっつりルールを弄って遊ぶぐらいの根性と、
 脳天まではっちゃけられる精神的パワーさえあれば、そんな弱点はないも同然です!(何)
 そんな感じのパワーで今回のネタを書いてみたいと思いたい今日この頃。
 

 「MAGIUS」…Multiple Assignable Game Interface of Universal Systemの略。
 簡単に説明すれば富士見書房が作ったどんなゲームにでも使える汎用システム、とのことなんですが。
 …これのスタートブックって持ってる人、どれぐらいいます?(汗) 自分は見事ひっかかって買っちゃいました。
 簡潔に言えばいりません、どっちかというとマギウス亭の話の方が面白いから助かってる感じもしないでない。
 ソロゲームとしてしっかり機能しているし、よくあるファンタジー世界の酒場というやつを理解するには悪くない材料と判断。
 ただまぁそれだけのためにスタートブック買うの?というと…ちょっと首を傾げてしまう感じ。
 こういうのは古本で出るようなブツでもないからなぁ。今手に入れる方法って本格的にないんじゃなかろうか(汗)
 

 MAGIUSのシステムは汎用のため、判定方法などもすべて共通。よってここで一度解説しておけばあとあと楽ができるという仕組み。
 そういう意味ではとてもとてもありがたいシステムである、と言えなくもないのかな(笑)
 キャラクターの能力値は基本として3種類。身体能力、特に体力・腕力などを表わすボディ(B)、精神的・知的な能力を表わすメンタル(M)、
 敏捷性や手先の器用さなどを表わすテクニック(T)の3つで構成されます。付随するサブシステムによって追加される能力値もたまにありますが。
 そして判定方法は技能を所持していない場合だと「キャラクターの能力値+2D6」で達成値を求める方式です。
 この場合の判定は「能力値判定」と呼ばれる方法で、あまり使われることはなかったりもしますが(汗)
 MAGIUSのキモとなるのは次の「技能判定」で、判定の際にキャラクターが技能を所持しているとこちらになるのですが、
 この場合「キャラクターの能力値+使用する技能のレベル+2/3D6」となります。2/3D6とは3つダイスを振って2個選ぶ方法です。
 MAGIUSの行為判定は判定時にダイスの目が6が2つ出ていればクリティカル、逆に1が2つ出てしまうとファンブル
 そのために3つ振ったダイスのうち2つが6ならクリティカルに、3つとも1ならばファンブルということになるわけで。
 できる限りキャラクターに技能を持たせた方がいい、ということだけは覚えておくといいかも。
 もっともMAGIUSの場合、プレロールドで元々キャラが決まっているシステムの場合もそこそこ多いのだけれども(汗)
 

 さて、MAGIUSシリーズは多くの作品を出版しておりまして。そのうちの一つがこの作品。
 タイトルの通り「スレイヤーズ!」をモチーフにしており、主役級4人を使ってダンジョン内を探索しようというゲームになっております。
 プレイヤーはリナやガウリイなどのスレイヤーズ世界のキャラクターとなるのですが、それぞれのキャラクターごとにその特性が違います。
 リナは探索や古文書読解などの技能も高く、ほとんど万能に近い能力ですが火力の調節が難しい(ダメージでかければいいわけじゃないんです)。
 ガウリイは剣術を用いて適度にダメージを上下させることができますが、魔法のアイテムを拾っても価値がわからないことがほとんど。
 他にプレイヤーが選べるゼルガディスやアメリアもややクセのある能力を有しています。
 そしてダンジョンはトランプをめくって決めるランダムタイプ。それ故にGMですら次の部屋の形状がわかりません。
 途中モンスターやトラップの妨害がありますが、彼女らはそんなものにそうそう負けるほど弱くはありません。問題は別にあります。
 それはダンジョンそのもの。トランプの数字がそのまま通路や部屋のHPとなり、モンスターのHPを超過すると場所ごと崩れます(爆)
 どーも彼女らのパワーに耐えられるほどダンジョンというのは頑丈にできているものではないようで、結構簡単に崩れる崩れる。
 そしてダメージ飛び過ぎるとダンジョン自体も吹き飛ぶ可能性があるぐらいにデンジャラス。シャレんなってねぇっての(笑)
 こういった意味合いで火力調整は大事なんだけど、肝心のリナは微妙な調整に向いていない…困ったものであります(汗)
 

 実際にプレイしてみた感想としては。MAGIUSシリーズの中では比較的ストレートに遊べるものの一つではないかなと判断。
 その実、複数回プレイしている珍しいシステムなのでありまして(もっとも最後の方はオリジナルキャラ使ってましたが)。
 まずGM側としては基本的に導入と最後の部屋を作っておけばある程度シナリオができること(待て)
 プレイヤー側としては単純に敵相手にダイスを振ることが楽しいこと。ダメージダイスの数が馬鹿なことになりますからなぁ。
 ちなみにダメージは攻撃判定の際にクリティカルしてしまうと二倍になります。
 ダメージダイスの最大はリナの竜破斬(ドラグ・スレイブ)で64D。これが倍になるので期待値でも448点のダメージですか。
 …ダンジョン全体のHPは300しかないんだけどなぁ、うん(汗) 当然ダンジョンは大崩壊。まぁそれもまたよしではあるのだけど。
 この手のゲームは原作を知っていること前提ではあるのだけど、知らなくても楽しめるんじゃないかなぁとは思う。
 基本が「ダンジョン潜って宝探しだ!」という実にわかりやすい話だからなんだろうけど、それを有利に活かしている作品と言えるかな。
 MAGIUSシステム自体を嫌いって言わない限り、一回ぐらいやってみてもいーんじゃないかなとは思いますです、まる。