ドラゴンアームズ バハムートハウリング/エンターブレイン/久保田悠羅・山本剛
はい、こんばんわ。こちらは土曜のゲームの影響で今でもちょっとへろへろです…ぐはり。(爆)
以前はもう少し大丈夫だったんだけどなとか思いはするものの、2本連続でGMこなした後はかなーり疲れちゃってますなぁ。
まぁやったネタがネタだけに、頭使い過ぎて知恵熱出したという可能性もあります故、心配はしていないのですが(何)
毎度思うこととしては……自分、数値で相手を見るのがヘタなのかもしれず。毎度PC側の戦力を過小評価してしまい「弱い」とか言われたり。
そんな人間がシミュレーションゲームツクールでシナリオ作ってるってのも何ですが(汗)
このへんはまぁ地道にその手のゲームをやって鍛えるしかないかなぁなどとも思うわけですが、もはや手遅れという声もなくはない。とほほ(泣)
話は変わってここで書くネタのことなんですが。こっちとしてもなるべく新鮮なネタを使いたいなぁと思ってはいるところですが、
すでにゲームが発売されてから○年経過、すでにサポートなんかされちゃいないぜ、みたいな作品ばかりというものがほとんどという体たらく。
もっとも最近の作品に手を出すより古くても好きなルールで遊ぼうということで満場一致なため、このへんはあまり気にもしないわけですが。
んでは今回のネタであるドラゴンアームズの説明に入りたいと思いまーす。前回の続きということでロボット物繋がりもあるしね(笑)
状況は、絶体絶命──この言葉が示す通り、ドラゴンアームズの舞台たるアルビオン大陸では人類は滅亡の危機に瀕しています。
空の彼方、月の裏側にあるアナザーフェイスと呼ばれる機械知性体『MIST(ミスト)』の大軍勢の攻撃によって人間は生存圏のほとんどを奪われ、
人々は皆絶望に支配されていた……それでも人類はまだあきらめてはいなかったのです。
この過酷な戦いの中、謎の超技術を使用した古代遺跡…その遺跡に眠る竜、巨竜艦『バハムート』が目覚めます。
バハムートは全長3.5km、全幅1.2kmというサイズ。そのまま街が一つすっぽり入ってしまうぐらいに大きなものです。
さらに胴体から伸びた艦首からはあらゆるものを撃ち砕く雷『サンダー・ヘブンズ・ハンマー』を発射することが可能となっています。
そしてバハムート内部で発見された技術を元に開発された新兵器。それが騎甲巨兵『ドラゴンアームズ』です。
動力は雷力、そして雷力を生み出すのは『エーテルチャンバー』と呼ばれるこれまたオーヴァーテクノロジーの動力源。
これを扱うためには精神的なシンクロが必要条件となり――そのパイロットはごく限られた資質「ヤブンハールの波」を持った人間のみとなります。
ドラゴンアームズこそMISTに対抗しうる唯一の武器である……そのため、その資質を持った人間は軍人としてMISTと戦うことになるのです。
その当人が望むと望まざるとに関わらず、資質があるという事実が優先される戦況なのですから。
内部には1万人の民間人。いつ終わるともなく続くMISTの攻勢。陰謀渦巻くアルビオン大陸をバハムートは行く。
明日には死んでしまうかもしれない――それでも人間は戦い続けるのです。生き延びるために。自分の大切なものを守るために。
上のように書いてみるといやまぁ実に過酷な状況でありますなぁ。実際にやってみると意外と大丈夫だったりもしてしまうんですが。
プレイヤーは基本的に巨竜艦バハムートの乗組員、そして最新鋭人型兵器『ドラゴンアームズ』の騎手となります。
出自は元から軍人であったり、あるいは民間人であったりと様々なものが選択できますが、最低限ドラゴンアームズ(もしくは他の機体)を
操縦する能力を見出されて軍人階級を与えられている人物ということになります。
さてルール的な方面で見てみるとしますと、判定方法は成功数を調べるタイプの下方ロール。キャラクターの能力値までのダイスを振って、
所有する特徴(技能)レベル以下の出目がいくつ出ているかで成否を判定します。GMに宣言する場合は「○個成功です」みたいに言う感じになります。
キャラの作成方法はクラス制で自分のクラス・出身国家(もしくは団体)・そしてキャラクターパックを3つ選択します。
クラスは8つ用意されていて、大剣や槍などの大型武器を使う大騎士(アークナイト)、細剣などの軽い武器を扱う天剣士(ハイランダー)、
銃器を用いる機甲士(ガンブレイド)、炎の矢などを魔導を操る魔導士(ソーサラー)、幻操と呼ばれる支援を行う幻操士(オペレーター)などがあります。
キャラクターパックというのは本人が持っている才能や今までの経歴などをまとめたもの。これを選んで能力値や特徴を決めていきます。
組み合わせによってさまざまなキャラクターを作ることが可能です。もっとも使える(強い)キャラクターを作ろうとするとパターンは限られてしまいますが。
ロボット物となればメインは戦闘シーン。ドラゴンアームズに乗って襲い来るMISTを蹴散らすのがメインとなります。
ドラゴンアームズ騎乗時もHPはパイロットのものそのまま、武器の命中も回避もそのまま技能で行なうという面から考えても、
「ドラゴンアームズ=鎧」という概念であまり問題ないのかもしれません。魔導や幻操も騎乗状態でそのまま使用できます。
戦闘のスタイルですがAP(アクションポイント)を用いたイニシアチブ制で、APが高いキャラクターから順々に動くのですが、
基本的に「判定を行なうと判定に使用したダイスの数だけAPが減少する」ため、回避しても防御してもAPが減ってしまいます。
場合によっては回避に精一杯で攻撃の手番が回ってこないことがあるようなこともあるでしょう。最悪そのままダメージを受けるなんてのも選択のうち。
またパイロットはそれぞれ特徴に応じた「特技」を使って、さまざまな有利な効果をえることができます。剣技であれば強烈な一撃を放ったり、
魔導であれば炎や稲妻を操ってダメージを与えたり、幻操であれば仲間の回復や補助などを行なうことができます。
デメリットとしては特技を使用するとAPの消費が大きくなるものがほとんどということでしょうか。中にはAP消費を軽減するものもありますが。
そしてPC側の切り札はオーバー・ドライブ・エフェクト(ODE)と呼ばれる特殊効果。エーテルチャンバーの最大出力による必殺技です。
通常シーンでエーテリックというエネルギーを蓄積し、戦闘シーンでは逆にエーテリックを消費しながらODEを使用するかたちになります。
ODEはどれも使用すれば劇的な効果を及ぼします。各種判定時にダイスの数を増やしたり(このダイスはAPを減らしません)、ダメージや装甲の上昇、
まとめて複数の目標を撃ち抜いたり、何度も同じ相手を斬りつけたり、移動と同時に通過したエリアの敵を攻撃したりと実に多彩な効果を持ちます。
もっとも個人個人のエーテリックには限りがあるので連発はそうできませんが、戦況を一気にひっくり返せるぐらいの力を秘めています。
世界観的な話になると実に先が見えないものなのですが、あまり絶望感を感じることができないのは何故でしょう?(汗)
まだ人間同士で陰謀巡らせる余裕があるからとか、イラストがほのぼのしてるのがあるからとか言われてますが。
ノリとしてはマクロス+ガンパレードマーチという感じでいいと思うんですが、軍隊モノというとどこか違和感も拭えませんなぁ。
まぁ「ロボットに乗って戦うエセファンタジー」と思ってプレイすれば何の心配もないよーな(笑) いや、自分はとても好きですよ?
LT状態(APがなくなって行動済みになっている状態)でのペナルティなしとかルール的に微妙なツッコミどころが多いものの、
ゲームとしてはそこそこ高い完成度でまとまっていると思います。ややイカサマ臭い特技とかヤバイ特技とかありますが(汗)
残念なことはすでにサプリメントなどの予定がまったくないこと。すでにGF誌でのサポートもあまり期待できない状況ですしねぇ…
あとルールブック最大の罠として、カレドア天剣士のサンプルキャラクターがあります。実に狡猾、もしくは手落ちな部分なのですが。
恐ろしいことに特技や武装の関係で、敵のトルーパー(兵士階級)の中でも一番普通に出てくる「アタッカー」を倒せません。(爆)
まぁアレです、このゲームはサンプルキャラクターを使わず遊べということでよろしいでしょうか?(汗)
MISTもルール掲載のヤツらは今一つパッとしないし、この後出たサプリメントでもサンプルキャラクターは微妙だしで…(汗)
そのかわり弄り始めると異常に強くなります。GMやる人はオリジナルMISTを作ってみるのも一興かと。
むしろ付属シナリオ見ると敵の配置が甘過ぎて泣きます。うちでやってる際には倍以上出してるか、レベルが倍になってるかという状態で(笑)
100点も突っ込めばかなり強めのパイロットとドラゴンアームズが作れるようになるので、そうなってしまうわけなんですが。
ちょっとファンタジカルで絶望の支配した世界で、ロボットの乗って戦ってみたいという人には一度触ってもらいたい作品ではあるかな?
まぁ今手に入るかどうかということが最大の問題だけど。ゲームショップでまだ取り扱ってるんだろうかなぁ(汗)