テラ:ザ・ガンスリンガー/エンターブレイン/井上純弌(FEAR)

 オンラインセッションでがしがしやった後遺症で日曜日は半分以上寝てたよーな気がします。いやぁ実に有意義だ(爆)
 最近どうも全身が重くて動きづらいことがままあったりもするので、そのうち親にくっついてマッサージでも受けてみようかと画策中。
 年寄り臭くていやなんだけどね、個人的には(汗) でも最近はサラリーマン用に安いサービスパックなんてものあるんだって?
 家電製品コーナーとかにもマッサージチェアなんかがあるけど、あれもなんかオジサマオバサマに占拠されてることが多いしなぁ(汗)
 ……まぁいいんだ、気持ちだけ若ければそれで(爆)
 

 支払い不能の大借金、あるいは諸処の事情により、目指すは狂乱の新天地(フロンティア)。
 西部へと人々を運ぶのは『大陸横断鉄道』。1つの車両が高さ14ヤード、幅11ヤード、長さが30ヤードというサイズで、
 軌道(線路)を2セット4本使用するダブル・トラックスという方式を用いる化け物列車である。
 これを20両連結し、乗客を開拓民から富豪までをフルに乗せて地の果て目指して突っ走るわけだ。
 1万人を超える開拓者を一度に運ぶ大西部の大動脈であり、今だ西部に住まう『貴族』に対抗しうる現代の箱舟、フロンティアの象徴とも言える……
 無限に広がるとも思える大荒野。そこで彼らを待つものは終わりなき冒険、そして銃と魔法の大西部!
 多くの人の夢と希望を乗せて――今、高らかに始まりの汽笛が鳴る。
 

 『テラ:ザ・ガンスリンガー』は西部開拓時代の大陸を舞台としたシステム。荒野を突っ走る大陸横断鉄道の乗客となり、
 ある者は肉親の仇を探すため、ある者は大金を手に入れるため。またある者は西の果てを見るために、
 さまざまなトラブルに巻き込まれながら大陸の果て、西の果て(ウエストエンド)を目指すのが目的となります。
 ルールの著者である井上純弌が作り上げたもう一つの世界(ルール)である『天羅万象』と世界を同じくするこの大陸には
 先住民であるオウガ(鬼)がいたり天羅から渡ってきたサムライがいたりと、微妙なクロスオーバーも見せていたりもする。
 キャラクターメイクはアーキタイプ1つとスキルファクター2つを選んで決めるシステム。
 これでキャラの技能や装備、フェイトと呼ばれる「性格」を大まかに決めることになるのだけれど、それなりに数もあって見ているのも楽しい。
 メインのシステムはトーキョーN◎VAをベースとするトランプによる判定システム。ただこれに改良が加えられているため微妙に違う面も多い。
 例えばアドバンテージ・ハンディキャップの概念。N◎VAシステムでは有利/不利と呼ばれたものだけど、これをよりわかりやすくしたものと言えるか?
 判定時にアドバンテージ(有利な条件)がつくと手元からカードを追加で出すことができて、達成値をより高くすることができるのだけど、
 ハンディキャップ(不利な条件)だと山札から引いたカード分達成値が減るというもの。
 もっともアドバンテージがあるといってもそこまで有利ではないのだけれども。何しろ手札から出せるスートがあればってことだから(汗)
 このゲーム独自のシステムには「パワーチップ」がある。『天羅万象』にも気合チットというのがあったんだけどそれに近いだろうか。
 フェイトを使ったり(性格を演技したり)するとパワーチップがもらえ、それを使用することによってさまざまな効果を得られるという感じ。
 一番多い使い道は達成値の上昇、もしくはスートの変更ではないだろうか? 手元のエースを自分の得意なスートに変更できるのだから強力この上ない。
 ゲーム中にチームを組めば「チームチップ」として全員で共通に使えるパワーチップを用意することができるので、やる時には忘れないように。
 こっちはいくら使っても業が貯まったりはしないから安心して使いまくるといいかも(笑) 余らせておくとシナリオ最後に使い道もあるのだが。
 大切なことをもう一つ。このシステムのマニューバ(特技)、武器などのアイテムにはそれぞれ「維持費」が設定されているのだが。
 使用したマニューバやアイテムの維持費をシナリオ終了時に支払う必要があるので、報酬をもらえなかったりすると大変である(汗)
 強力なものほど維持費が高く、あとあと厳しくなる。パワーチップがあれば維持費を払うため専用のお金にはなるのだが…余るほど残るだろうか?
 ちなみに払えない場合借金になり、借金の限界値(キャラの能力値による)を超過してしまうと大陸横断鉄道から叩き出されてしまう。
 マニューバやアイテムの使用は計画的に、というヤツですな(汗) 賞金首を倒したけど肉体が残らなくて賞金もらえなかったとかいう話もあるしなぁ(汗)
 

 回数はあまりやっていないのだけど、そこそこPLから評判はよかったような。とはいえ一部からはウケが悪かったけどね(汗)
 もっともその理由が「表紙の絵が嫌い」だったんだが…絵に罪はないよぅ(泣) おかげで魔獣の絆もアウトであります、げふり。
 プレイした感想としてはフェイトを使うってことで意外と詰まることもあるかもなってところですかね。使用には何らかの判定に絡めないといかんし。
 そういう意味ではある程度ロールプレイに慣れた人向けのゲームと言えるかも。まぁ井上純弌の作品は全体的にその傾向があるんだが。
 そして実際にプレイしてみると。お金に苦しむんだよこのゲーム…(笑) マニューバ使ってもアイテム使っても金、金、金って(泣)
 よほどうまく立ち回っても報酬を頭割りしたら、結局維持費払って終わりとかなりかねないという恐怖がお待ちかねであります。
 …まぁヘタに借金なくなると心の枷がなくなるので、常時少しぐらいあるといいかなとも思ったりしないでないんだが(爆)
 あとGMがPCに不都合なイベントを押し付けるという「カラミティ・ルージュ」というのがあるのですが。これも意外と不評(汗)
 簡単に言えば判定の強制失敗なんかも効果に含まれてしまうので、PLのやる気を微妙に削ぐことにもなりかねないわけで。
 自分としては次回やる際には『判定には割り込めない』とか自前黄金剣を振るい倒そうと思っておりますが、どうなんでしょうね?
 ああ、あとそうだ。このゲームをやる際には小道具としてどんなものでもいいからチップ代わりのコインを用意することをお奨めする。
 何しろパワーチップってルールにある紙っぺらだとちと味気ないし、おもちゃでもコインを使っているとそれだけで雰囲気が出る。
 問題は余所から見たら場合によるとポーカーやってるようにしか見えないことなのだが。トランプも1人5枚だからなぁ(笑)
 個人的な感想としてはかなりいい題材のゲームなんだけどなかなかPLが集まらない。まぁ一人じゃゲームはできねぇからね。
 以前話していたこととしては「大陸横断鉄道に乗らずにやりたい」って…しかしそれではゲームの設定の半分以上が使えないんだがな(汗)
 いっそ線路沿いを歩かせてみようかとか。しかしこれはこれで実に大変なんだけどね。
 大陸横断鉄道は法令の関係上、最後の街からできる限り西に動くように走るから……ともすればPC全員途中で行き倒れる結果になりかねん。
 …やる時になったらその際には頑張れよ、アウトローどもめ(無駄に爽やかな笑顔)